人間にとって「財産」といえるものは、肉体、霊魂、神から与えられたもの全てです。霊魂が「不動産」に相当し、肉体が「動産」に相当します。肉体は年齢とともに活動力が小さくなっていきますが、霊魂は年齢とともに学び成長していく事ができます。長い目でみれば、霊魂を主とする「静的財産」の方が肉体を主とする「動財」よりも確実な財産に成り得るという事です。生活をするために人間は働きますが、それによって得るものは決してお金だけではなく、それ以外に多くのものを得る事ができます。お金こそ副産物として得ているものであり、それよりも大切な何かを見失わないことで「静財」としての財産を蓄えていくことができるでしょう。人生の最晩年にはこの「財産」がとても役に立つはずです。