宮本武蔵の兵法のひとつである。
相手の立場になって考えてみたらどうかなどとよく言われるが、
武蔵は敵そのものになって、今現在どのような心境であるかなどを考察して、
敵をよく知ることが大切だと述べている。
孫子の兵法にも、「敵を知り己を知るものは、百戦してもあやうからず。」
敵を知り自分を知るものは、百戦しても負けないとある。
恋愛や片思いの相手の異性というワクをはずして、その人物になってみると
その人間性なるものをより深く理解することができる。
そして、その人物の目に映る自分はどんな異性であり人間であるのか。
恋愛のみならず、あらゆる人間関係において使える人間分析の技術であろう。
敵を熟知し、軍略をよく練ってから出陣すべきである。