陰陽論では、物事の始まりは陽で終わりが陰と定められています。
一日の始まりは、朝日が昇るという象徴的な陽的現象からスタートします。日没には、日が暮れて夜になるというように暗く陰になって一日が終わります。人間の人生もこの世に朝日の様に誕生して、日中のように明るく若い働き盛りの時期を過ぎると、中年以降には日が暮れてきます。年を重ねていくという事は、陰に傾いていくという事で誰でも暗くなっていくのです。陰陽のバランスを取るには、年を重ねていくほどに人は意識的に明るくなるように努力していかなければなりません。自分を明るくするように心がける事です。そうすることで、美しい夕日のような人生の日暮れを迎える事ができるのではないでしょうか。